十日町市街ちに建つ家。解体後、更地です。右手は4.0弱の市道。左手は青線(水路) 敷地幅は5m弱。ここに木造耐雪住宅を建てます。
工事用の外部足場は道路使用を申請。赤いラインは足場の予定図です。
構造材は十日町産の杉材。外材よりも強度があります。
十日町市の市産材補助金や新潟県の越後杉補助金をフルに使います。
晴れて 建前
十日町市産材の杉。補助金対象
新潟県 越後杉 これも補助金対象。
そしてヤング係数160のパワーの構造。
米松より強い!
完成。
準防火地域の為、網入ガラス(樹脂サッシ・ペアガラス)
と 防火シャッター仕様。
外観 道路面。
平成17年に市内初めての木造耐雪住宅を造り始めて19年。
自信をもって お勧めします。
狭小地の今回の住宅。
今まで、雪下ろしで難儀おもいをしてきましたが
『この冬から、楽になった』と。
先日、十日町で震度3の地震。
『気が付かなかった」とのお話しでした。
この土地は地盤改良しましたが、
きちんと施工した結果だと思います。
感謝のおもいです。
長岡市同級生の家 平屋
自動車いす生活/車庫を2台/敷地は傾斜地
筋ジストロフィーは進行性のため、細部の打ち合わせが大切。特に高さ。
折り返して玄関。アルミサッシでは彼女(Sさんと言います)の希望には対応できませんでした。
筋ジストロフィーの病気は筋肉が徐々に萎縮し動かせなくなる病。
車いすのひじ掛けより上にも下にも腕は上がらないのです。
玄関引戸に鍵と取っ手が必要。同じ高さに!作っちゃいました。
下部の取っ手は車いすの先端で弾けるようにして使います。
玄関からホールへ。
もちろん、バリアフリイ。
正面は寝室。
生活の中心 LDK
天井にはSさんの好きな杉を現しに。しかも、地元(実は十日町出身)の杉を使用。
丸太を十字に組みました。くさびもきれいに決まりました。
当社ならではの匠の技。
床は国産の杉板。厚み30mm。
腰板も杉板を。
木の香りがすごい!
流し台も車いす生活者が使える形に。
洗面台も車いす生活者用。
書斎のスペース。
現在は使われなくなった蓄熱暖房で十分な温かさに。
ベランダもあります。(画面右手)
トイレ兼浴室
手前の欠き込みは車いすの位置
高さは車いすの座席の高さ。
この高さを1mmでも間違うと彼女は使えなくなります。
中間のグレーチング蓋は排水用
奥 右手は洗い場
もちろん、介助は必要
このトイレ、私も使いました。大変な作業です。
ハイタンク方式で洗浄は天井から下がったチエーンをひく方法で。
スイッチ・コンセントなど、すべて車いすのアームの高さに。
会長より友へ贈る言葉
私の同級生。S.Mさんへ。
あなたは病気を力にボランテイアや介護の人たちの『千の手』に支えられて生きてきました。
たくさんのフアンがいらっしゃって、会話をするたびに私も力をもらいました。
生い立ちは『青年の主張』(お通夜で、改めて読ませていただきましたが涙の主張でした)で述べたように
障がい者の生き方を力強く、感謝の心を忘れずに、講演会などで皆さんにも伝えられたのではないでしょうか。
映画「こんな夜中にバナナかよ」を観て、『私みたい 笑』と話し、笑いましたよね。そんなあなたと友達で嬉しかったし、楽しかった。
ありがとうございました。
このたび。特殊な病気で生活のプライバシイの保護の意味合いもあり、公開しませんでした。
亡くなって。1年半も過ぎ、ご親族の許可を頂きました。
あなたが生きた証をここに残したいと思います。
合 掌
※この記事を読まれた方はぜひ、ブログもお読みください。
ご主人の趣味は料理。缶ビール片手に会話も弾みます。
新潟県産材 そして十日町産(妻有杉)で建てた家 他社の使用する外国産の樹木の30%増しの強度があります。
しかも 補助金 30万も支給。 昨年のウッドショックも関係なく 順調に工事は進みました。
十日町の杉材より優れた木材は皆無と言えるでしょう。
居間の風景
無垢のカウンターで食事する子供たち。
お母さまとの笑顔の会話。
10畳のスペースのLDK 家族の団欒が楽しそう。
2階のホールの柱はあえて現しにしました。
家事室
手前から洗面セット
折り畳み式の作業カウンター
奥は物干しスペース
反対側は2.7m長さのクローゼット
忙しい共働きの動線を考えました。
家事はすべてここで済みます。
キッチンからの風景
木の香りする
杢育のスペースです。